
イベントレポート
2025/11/20

私たちPatch-Work-Lifeは、2025年11月14日~16日に砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)で開催された「第31回潮風のキルト展」にて、無事に審査を終えることができました。
まず、この場をお借りして、作品をお届けくださったすべての参加者の皆さま、潮風のキルト展実行委員会の皆さま、そして砂浜美術館ならびに運営に携わってくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
今回の最終審査(現物審査)は屋内で行われ、私たち3人で一作品ずつ、丁寧に時間をかけて審査しました。会期中は天候にも恵まれ、屋外展示も無事に実施。光のあたり方や観る角度、風に揺れた瞬間によって、作品の表情が驚くほど豊かに変化する様子に、審査10回目の私たちも改めて感動と新たな気付きを得ることができました。
キルト一枚一枚に込められた思いや時間、布と針の軌跡。その多彩な表情に触れるたび、布の持つ可能性の広がりを再確認する貴重な時間となりました。
ご来場くださった皆さまには、作品の細やかな表情や布の温もり、風や光による変化を楽しんでいただけたことと思います。間近で作品をご覧いただくことで、キルトに込められた作り手の思いや手仕事の魅力を、より深く感じていただけたのではないでしょうか。
Patch-Work-Lifeは、布と針が紡ぐ表現の可能性をさらに追い求めてまいります。潮風のキルト展で見た、光や風に揺れる作品のように、これからも皆さまの心にそっと寄り添い、驚きや感動を届けられるよう丁寧に歩みを進めてまいります。
第31回 潮風のキルト展 入賞作品一覧
https://sunabi.com/past_exhibition/31th-shiokaze-quilt/

【総評】
今年も「潮風のキルト展」の審査を担当させていただきました、Patch-Work-Lifeです。私たちは2016年からこの砂浜で審査を続けていますが、風の匂いも、光の色も、作品との出会い方も、毎年少しずつ違います。同じ場所に立ちながらも、いつも新しい発見があります。
今年は「作者それぞれの“布を楽しむ”姿勢」に目を向けて審査を行いました。一枚の布をどう重ね、どう生かすか。その背景には、日々の暮らしや作り手の想いが静かに込められています。デジタル作品のように簡単にやり直しができないからこそ、一針ごとに生まれる偶然が、作品の表情をより豊かにしてくれます。
この布を選んだ理由や、この色を組み合わせた思い。想像を重ねながら、作り手の時間をたどるように審査を進めました。針が生んだ軌跡の中に、小さなこだわりを見つけた瞬間の喜びを、私たちも共に味わうことができました。
布をつなぐことは、時間や想いをつなぐこと。今年もここでしか感じられない潮風の中で、たくさんの作品と出会いました。
あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる。
砂浜美術館で並ぶすべてのキルトがひとつにつながり、この場所で紡がれる時間が、これからも多くの人の心に届いていくことを心より願っています。
Patch-Work-Life(丸井康司、福井多倭子、折尾祐希 )
