

2016年。
この年の年賀状は、かたちそのものに意味を宿すことから始まりました。
モチーフは、申年の「さる」。
しかし、ただの動物イラストにはせず、
だるまのように丸く、重心の低い、
縁起物としての象へと造形を変換しました。
ころんとしたシルエット。
見ただけで「倒れない」「福を招く」印象が立ち上がる。
年のはじまりにふさわしい、静かな祝福を形にしています。
肌の部分と「Happy New Year」の文字には、
特色の金インキを採用。光の角度でさりげなく輝き、シンプルな構成の中に確かな“おめでたさ”を宿しました。
色数を抑え、要素を削る。
そのぶん、形と質感が語る。
引き算で祝うデザインです。
騒がしくない。
でも、ちゃんとめでたい。
そんな年賀状に仕上がりました。

All|折尾 祐希