

ホームページ制作、ロゴ、ブランディング。
デザインの仕事をしていると、日々「これが正解」という強い言葉に触れる機会が驚くほど多くあります。
「これからは〇〇の時代」
「今すぐやるべき」
「成功する会社はこうしている」
どの言葉も自信に満ちていて、断定的で、力強い。SNSを開けば、そうした情報が絶え間なく流れてきます。
私たちオンドも、こうした情報とまったく無縁ではいられません。むしろクリエイティブの仕事をしているからこそ、人一倍その渦の中にいる自覚があります。
少し前まで正解だったものが、数ヶ月後には古くなる。SNSの流れも、デザインの潮流も、AIの使い方も、毎日のように「新しい正解」が更新されていきます。
置いていかれたくない。その感覚は、正直かなりありました。
動画にシフトするべきか。もっと尖らせるべきか。毎日発信した方がいいのか。どれも間違っていない、むしろ全部正論です。だからこそ厄介でした。
不思議なことに、情報を集めれば集めるほど安心するどころか、頭の中のタブだけが増えていく。ブラウザを開きすぎたパソコンのように、思考がどんどん重くなっていく感覚がありました。
今思えば、情報そのものが正しいかどうかよりも、「今の自分たちに合っているか」の方が、ずっと大切だったはずです。
これは私たち自身の話だけでなく、お客様のご相談の中でもよく感じることです。
「今、流行っているデザインにしてほしい」
「他社もやっている、間違いのない方法で進めたい」
そう考えるのは、まったく不自然なことではありません。会社にとって大切な投資だからこそ、失敗したくない。その気持ちはよく分かります。
ただ、流行りに合わせることが、必ずしもその会社にとっての正解とは限りません。
制作会社によって、得意分野も、課題の見方も異なります。ブランド価値を育てることを重視する会社もあれば、集客を優先する会社、表現そのものに強みを持つ会社もある。どれも間違いではなく、ただ見ている景色が違うだけです。
だからこそ私たちが大切にしているのは、「唯一の正解」を提示することではありません。対話を重ねながら、その会社にしか出せない温度を一緒に探っていくことです。
数年前に読んだ小さな記事や、誰かがこぼした何気ないフレーズ。それらは決して主役級の言葉ではないけれど、暗闇の中で足元を照らす小さな灯火のように、ずっと心に残っていたりします。
グイグイと引っ張られるのではなく、ふと横を向くきっかけをくれる。そんな「静かな言葉」の方が、結果として長く効いていることが多いように思います。
全部を真に受けなくていい。かといって、全部を否定しなくてもいい。
いろいろな視点に触れて、一度自分の中に置いてみる。違和感があれば、そっと離れる。馴染むものだけを、ゆっくり残していく。
「正しいか、間違っているか」ではなく、「今の自分たちに合っているか」で考える。私たちがお客様との対話の中で大切にしているのも、この感覚に近いものです。
もちろん、クリエイティブに関わる人間として、強い言葉や強いビジュアルを否定したいわけではありません。実際、私たち自身も使います。
タイトルを少し強くすることもあるし、ビジュアルで感情を動かしにいくこともあります。情報が多すぎる時代だからこそ、まず見てもらうための設計は必要です。
ただ、その時に忘れたくないことがあります。
「強く見せること」自体が目的になっていないか。
強い言葉は、一瞬だけ刺さって消える刺激にもなります。でも、その奥に思想や体温がある言葉は、意外と長く残る。結局問題なのは“強い表現”そのものではなく、「何のためにその強さを使うか」なのだと思います。
目立つためだけの強さでも、誰かを論破するための言葉でもなく。誰かの思考に、少しだけ余白を渡せるようなデザインや言葉。私たちオンドは、そういうものをつくり続けたいと考えています。
「うちの業界だと、これが正解ですよね?」
「とにかく間違いのない、無難な方法で進めたい。」
そう思うのは自然なことです。大切な投資だからこそ、失敗したくない。
ただ私たちオンドが大切にしているのは、唯一の正解を押しつけることではありません。会社の数だけ課題も価値観も違うからこそ、まずお渡ししたいのは答えそのものより、「自社らしさを見つめ直すための視点」です。
流行りに合わせることが、必ずしもその会社にとっての正解とは限りません。対話を重ねながら、その会社にしか出せない温度を一緒に探っていく。それが私たちの進め方です。
ホームページ制作、ブランディング、ロゴデザイン、パッケージデザインなどをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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情報が多い時代ほど必要なのは「正解」より「視点」
断定的で強い言葉は一時的に人を動かしても、必ずしもその会社に合っているとは限りません。大切なのは情報の強さではなく、自社の状況に合っているかどうかです。
デザインやブランディングに唯一の正解はない
制作会社ごとに得意分野や課題の捉え方が異なるように、正解は会社の数だけ存在します。流行や一般論より、自社らしさに合った視点を持つことが重要です。
強い表現は「届けるための手段」であり目的ではない
タイトルやビジュアルを強くすることは情報を届けるための工夫です。しかし強さそのものが目的化すると、本質的なメッセージが伝わりにくくなります。